揺れる心(。・_・。) 2【真っ白なキャンバスお披露目ライブ 後編】
初地下イベントを成功におさめた(?)ぼく。
現在の心境。
安い。とにかく安い。コスパが良すぎる。そしてもちろんアイドルも十二分にかわいい。そんな子と1000円で写真撮れて、数十秒話せて、一度も会ったこと無いのにぼくのこと知ってくれてて。楽だなって。思っちゃった。空いてるし。
1枚1000円3~5秒で完全なる芸能人と会えるのももちろんめちゃくちゃ貴重だし、楽しいし、本当にめちゃくちゃかわいいし、すごいけど今や待ち時間は個握ですら人気メンバーは30分超えもザラ。
あっちは貴族の遊びだって思っちゃった。
お金無いぼくみたいなのは、こっちが合ってるのかなって。
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前に向井葉月ちゃんの個握に一度だけ行ったことがあります。
3期生の中では、それほど人気メンバーではありません。
初めて行ったのに、握手開始早々「髪切った!?」って言われたんです。
普通に「え!?俺初めて来たよ!?」って返してしまったのですが、これ見てわかる通り、すごいこっちのことを覚えようとしてくれているんです。
握手もめちゃめちゃ粘ってくれます。
こっちが離れないと手を離してくれないほどに。
横にまで移動して。
葉月ちゃん、かわいいです。
キャラも好きなんです。
だから行ったのですが。
でも正直に言えば、乃木坂46にはもっと顔のかわいいメンバーがたくさんいます。
でもぼくにとってこのときの握手は本当に満足感が高かった。
向こうが覚えようとしてくれた。
こっちが好きで行ってるだけなのに、向こうがぼくに興味を示してくれた。
それが初めての体験で。
こっちが受身になるくらいの勢いだった。
でもそれ以来葉月ちゃんの握手には行っていません。
理由は単純に、高いんです。
いくら内容の満足感が高くても、5秒に1000円を払えるレベルではありません。
正直、顔がめっちゃくちゃかわいかったらそれくらいの価値はあるんです。
ぼくの1推しの齋藤飛鳥さんなんかはそうです。
別にここではメンバーの見た目の優劣を言いたいわけではありません。
もし葉月ちゃんの握手が250円だったら。
かなり行っていたと思います。
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そして今、これとほとんど同じことが目の前で起きているんです。
顔もかわいい
長く話せる
写真も撮れる
自分のことを覚えてくれる
これが同じ1000円で行われる。
残念ながら今、ぼくの心は盛大に揺れています。
これは、梓ちゃんに揺れているんじゃないんです。
このコストパフォーマンスを誇る地下の世界に揺れています。
こっちでいいんじゃないかって。
無理して乃木坂行く意味あるのかなって。
求めてるのは楽しさじゃん。
みんなが地下を知って地下に行く意味が今痛いほどにわかる。
じゃあそっち行けばいいじゃんって話なんです。
引っかかるのはひとつだけ。
距離が近すぎるあまり、〝疑似恋愛〟のはずがぼくのほうだけマジで好きになってしまいそうなこと。
リアルでの恋愛をほとんど全て捨てた人間になってしまいそうなこと。
なんて情けない理由でしょう。
自分でも酷いにも程があると思います。
リアルを捨てた自分は、本当に嫌。
もしこうなってしまったら、自己嫌悪はどこまで突き抜けるだろう。
ぼくの心の葛藤は、どこに落ち着くのでしょうか。
今の予想では、「地下にちょくちょく行きつつ本気で好きにならない程度になんとか抑える」ってところのような気がします。
乃木坂46はずっと好きです。
それは変わりません。
ずっと齋藤飛鳥さん推してます。
今すでに現場は減っていますが、行きたい気持ちも、行くつもりも普通にあります。
果たして、ぼくのヲタク人生の末路とは。
めーーーっちゃくちゃ長くなっちゃった。
おしまい。
ばいばいっ