魚が新規とバスでドラム缶(。・_・。) 3【東京ドーム Day1 後編】
川崎でのライブが終わり、再び都内へと向かったぼく。
7日編ラスト。長い。
22:20頃、合流。
割とぼくが得意な新宿。
逆にぼく以外はそうでもない人が多い。
夜行の人もいるし、無駄に時間を使う訳にはいかない。
ミスれない…。
とりあえず空いている西口に出て、なんとか磯丸水産をすぐ見つけ入店。
よかった。都民の意地を見せつけた。
もうなんの話してたか覚えてない。
たぶんライブの話してた。
ただひたすらに、ヲタクと会って飲んで話すのが楽しい。
海鮮丼美味しい。
ししゃもみたいな魚おいしい。
あと全部忘れた(´・ω・`)
気付いたら0時回ってる。
夜行の時間が近づき店を出る。
酔ってスーツケース忘れる奴とかコンビニで買ったタバコ1分で「どこいった?」って言ってる奴とかバスターミナルまでずっとタバコ吸ってる奴とかいるけどまあいい。
バスタ新宿着。
1人はここでお別れ。
今年はもう会わないんだけど毎日ツイッターやってるとそんな遠い気もしないんだね。
ばいばいまたね。
さあ残り5人。
ぼくの家に泊まるらしくバスタ新宿を後にする。しようとする。
と、ここで事件発生。
バスタ新宿2階タクシー乗り場。
もう0時を回りいるのはそこでの宿泊を決め込んだ人とタクシーと、ぼくらのみ。
しかしそこで突然前から来た乃木坂46のトートバッグをもった高校生らしき男子2人組に声をかけられる。
「すみません、この後どこ行きますか?」
は…?
混乱しながらもそれしか答えようもないのでぼくの最寄り駅を告げる。
「どこだそれ…」
つぶやく2人。
一言めからわかりきってはいたが、尋常な様子ではない。
「どうしたんですか?」
さすがに訊く。
「夜行逃しちゃって…今から愛知に帰りたいんですけど…」
いやいやいや。え?
「愛知!?今から!?いや…それは…無理…じゃない…?」
「誰か今から愛知行く知り合いとかいませんか…?」
いるわけ…。
ただ見捨てるわけにもいかない。
訊くと相手は本当に高校生らしい。
既に親には怒られ、明日の学校に行けないとまずいそう。
ご両親、結構厳しめ。
2人の見た目もメガネをかけてどう見ても真面目そう。
だがここで話しかけられたぼくたち5人、揃いも揃って両親から見放された社会不適合者みたいな連中である。
以下構成。
・金髪ピアス
・タバコ吸ってる奴
・長髪スーツケースピアス
・金髪アッシュメガネピアス(地下落ち)(この情報はいらない)
・圧倒的サブカルピアス
まあよく話しかけてきたなと。
合計のピアスの量いくつだよ本体金属か。
本当に切羽詰まっていたのでしょう。
「高校生?学校くらい休んでも大丈夫だよ俺明日仕事休むから!」
「学校はね、2ヶ月行かなくても大丈夫、人権は失わない」
「いざとなれば新宿は路上で寝れるから」
華麗なるアスペ集団である。
ただぼくらも夜は泊まって明日の朝早く帰ることしか提案のしようがない。
「朝イチの新幹線ならギリ間に合うんじゃない?」
「新幹線ギリギリお金足りなくて…。」
裕福ならあげられたけど全員ヲタク。金はない。
「でももう今日はどうやっても無理だよご両親に謝り倒すしかない、いい思い出になるよ」
すると一人がお母さんと電話を始める。
しばらくして電話を切るとこちら5人の常識からは想像できない衝撃の一言を発した。
「お母さんが今から愛知から車で迎えに来てくれるそうです。それまでファミレスとかで待機していろと言われました。」
!?!?!?!?!?
こんな家庭がこの世にあるのか…。
社会不適合者5人、全員驚愕。
まあでもよかった。
解決した。
「このあたりにファミレスありますか?」
ありますよ。いくらでも。
ぼくたちもまだ終電まで少し時間があったのでファミレスまで案内してあげることに。
話してみると、乃木坂を好きになったのはもう今年の真夏の全国ツアーが始まってから、東京ドームの応募しか残ってなかったと。
それで応募してみたら超神席。
東京に来たのも修学旅行を除けば初めて。
そしてこの状況。
まあこれは数年後でも語れるいい思い出になったことでしょう…。
こんなところにこんな細々と書いていいのかもわからないけど…。
ファミレスに到着し別れを告げてこの件は終了。
またどこかの会場で会えますように。
さあ終電に乗り込みぼくの最寄り駅へ。
時刻はもう1:15。
そして自宅到着。
しかしこの家、とてつもなく、死ぬほど狭い。
ロフト付きで下5畳、上2.9畳。
ぼく含め5人泊まるなど狂気の沙汰である。
まあでもここまで来ちゃったら仕方ない。
入る。
「意外といけんじゃね?」
そうか…?
まあお前らがいいなら俺はいい。
ライブで汗だくもいいところなぼくはさっさとシャワーを浴びる。
まあこの家、脱衣場無いんですけどね。
なんだかんだ言ってみんなめちゃ楽しそうでウケた。
家が汚いことしかわからんやないか!
そんなこんなで寝落ちする人がいたり風邪を理由にがっつり布団使う人がいたりみんなギリギリで就寝。
ぼくはいらない服を下敷きにしてひとり上。
早朝、地下落ちヲタクが推しの生誕祭準備と言い残し、帰宅。
後にこいつだけが風邪集団感染を逃れる。
そんなこんなで東京ドーム初日、ヲタクの部も終了。
長い一日だ。