塾講師の私が何のために勉強するのと問われたら


義務教育9年間、多くの人はさらに高校で3年間。

それ以降はちょっと置いといて。

勉強をする意味ってなんでしょう。
学校で学ぶものってなんでしょう。


奇しくも今日は夏休み最終日ですね。


学校で学ぶもの、一番は社会性だと思う。
学校に一度も行っていない人間が大人になってまともな人間関係を築けるとは思えない。
稼げるか稼げないか、生きていけるかいけないかは別として。

でもそれは授業での話じゃないので今回は割愛。別に次回もないけど。


塾講師のアルバイトをしていると、勉強にやる気がある子も全然無い子もたくさん見る。

「こんな勉強やりたくねえー!」
「こんなんどこで使うの?」

みたいな質問も山程飛んでくる。
その中には大人の誰もが知ってる通り、学んでおいたほうが良いことももちろんあるけど、マジで使わないものもある。

特にデシリットル。お前だ。

じゃあ学校の授業、ここでは座学も体育みたいなのも含みたい、そこで学ぶものってなんだろう。

ずっと疑問だったけど、最近になってひとまず答えを見つけた気がする。

それって

何事であっても、何かを成し遂げたい時に
どういう風にどれくらい経験と努力を積み上げれば
どれくらいの成果が出るかってことを知っておくこと

じゃないかなと思う。

抽象的過ぎて意味分かんないな。


俺はスポーツは全く出来ないけど、
たぶん勉強でもスポーツでも何でも、

まずルールを知って、次に基礎を順番に積み重ねて、その後にそれを実践に近付けるための練習があって、それから実践を模した形式で練習する。
それからさらに本番を積み重ねて、上手く行ったり行かなかったりして、実力って積み上がる。

そのどういう方法で、どういう順番で物事を積み重ねればどういう結果が出るかって、ある程度どんな物事をやるにしても共通してると思う。

いきなりプロのいるサッカーコートにぶちこまれてずっとサッカーしてればプロになれるわけじゃないし、
ずっと知らない言語の文章を見てたからってその言語が読めるわけじゃない。

物事には順序がある。
そんなことは言葉では誰でも分かってんだけど、実際経験してみなきゃ人ってのはわかるもんじゃない。

その、実際経験してみなきゃ自分の血肉として体系化しない、ってことも経験してみなきゃわかんない。

天才は別。

だから勉強が嫌だったとしても、そこでどうやったら上手くいくかって訓練を積み重ねていれば、本当に好きなことが見つかった時に最短で結果を出せるはず。

そのための試行錯誤をしておくために勉強があるのかなって。

だけど別にこれは勉強である必要は全く無くて、単に俺が塾講師で勉強する意味を問われることが多いから勉強に例えただけ。
別にスポーツだって音楽だってなんだっていい。

やり方って共通してるはずだから。

だから
「子供のうちに経験しておくべきことって何」
って問いだったら、
「何かを本気で達成しようとしてみること」
だけど、


「何のために勉強しなきゃいけないの」
の問いに一番簡単に答えるなら、


本気で好きなこと・やりたいことを見つけた時にその結果を最速で出すため

なのかなあ……と。