教育現場の異端児
ぼくは塾講師のアルバイトをしている。
先日、3年前に高校受験の指導をした生徒と会って話した。
今は高3で大学受験直前。
ぼくは色んなバイトをしてきたけど、その結果続けられるのは塾講師しかないなって結論に至った。
理由は偉そうにしてられるからとか色々あるけど、元々人にわかりやすく教えて理解してもらうのが好きな性格らしくて、やってて楽しいし納得してもらえると嬉しいから。
だからわかりやすい教え方を考えるし、
実際それなりに自信もあった。
自信があった理由は、
自分は大学受験をしようって決めた高3の夏頃、
偏差値が40ちょいくらいで中学生と頭のレベルが変わらなかった。
けど自分でどうやったら成績が上がるかをとにかく順序立てて考えて試行錯誤して自分のやり方を掴んで実際独学で成績は伸びた。
俺の論理立てた方法論に従えば、誰もが結果を出せることなんて当たり前だと思った。
だって俺は偏差値見ればわかる通り才能0。
方法は順番にステップを積み重ねて一つ一つのステップは最大の効果を発揮する方法を使っている自信もあった。
そしてそこそこまでいけた。
なんだからみんな出来る。
出来るに決まってる。
再現性100%だ。
大学に入って講師のバイトを始めてももちろんそのやり方を生徒たちに伝授した。
「ここを覚えることが重要!」
より
「こうやって覚えると楽!」
「こうやって考えれば理解しやすい!」
を重視してきた。
それがうまく行ったことだって何度もある。
だけど勉強ってそれだけじゃないんだなって。
俺は高校にも通ってなかったし、
受験をするって決めた時はすぐにバイトも辞めた。
1日10時間勉強すると言って、一日中机に向かった。
ツイッターはアンインストールして、ラインの通知も全部切った。
一度決めたらそれに全力を注ぐ性格なんだ俺は。
そうだよADHDの傾向があるんだよ明らかに。
1つのことにしか集中できない。
けどその一つのことにはとてつもない集中力と結果を生む。
そういうタイプ。
大学入ってからもそんなことがあった。
そんなブログも2年前に書いた。
参照。
世界の住人(。・_・。) - ❦鮭風呂❦
でもこれって普通じゃないんだよね。
性格も普通じゃなければ環境も普通じゃない。
だからその高3になった生徒と話してて俺少し気付いちゃって。
今までずっと自信満々に人に教えてた俺の経験や方法論って、俺だから成功できる方法であって一般的に再現性なんて全然無いチラ裏ゴミクズ理論なんじゃないかと。
俺は学校行かないから時間がまずあった。
浪人もしてる。
性格は一つ決めたら他を全て切るタイプ。
あと人に言われたことも自分が納得しなきゃ絶対やらないタイプ。
気になることは徹底的に調べるし、新しいことをするときはまず方法を確立することに全力を注ぐ。
無駄なことしたくないから。
これ物事一つは達成しやすいけど一つしかできないし周りから人いなくなるから一長一短なんだけど、
その生徒と話してて「こいつ甘いな」って思っちゃうんだよね。
本気じゃないんだよ俺から見たら。
悪い奴じゃないよ別に。頭もいいし。
志望校も別に雲の上とかじゃ全然ない。
けど受かる気しないんだよ。
本気のレベルが違うから。
俺が受験生時代に1日8時間くらいやって2週間で速攻終わらせたテキスト、生徒は同じ物使って、ゴールデンウィークに始めたものが夏終わりくらいにやっと終わったって言った。
しかも話聞いたらやりこみ度の濃さは明らかに俺の方が濃い。
自分のやりたい勉強あるけど、通ってる予備校の講座取らないとものすごい脅されるから仕方なく消化するような気持ちで取ってる。
学校の抜き打ちテストであまり良くない点取って無駄に凹んで勉強時間失う。
俺なら予備校も学校も辞める。
予備校を卒業することもその学校にいることも別に目的じゃない。
ただの手段でしょ。
目的見失ってんだよね。
結局何がしたいのかを。
で、別に俺が異端でスゲー!って話はメインじゃなくて、
まあ実際どちらかといえば異端側だしどちらかといえばスゲー!側だからいいんだけど。
結局今日何が言いたかったかって、
俺は塾講師しかバイト出来ないし、
塾講師って仕事に自信もあった。
けど最近になって
自分自身が特殊すぎて人に物を教える立場に向いてないんじゃないかって急にものすごい不安になった。
めちゃくちゃ自信を失った。
塾講師辞めたいわけじゃないけど、
俺の言いたいことが伝わらなくても簡単に諦めてしまいそう。
だってその人はちゃんと普通に生きてるんだもん。
伝わらないんだよ。頑張っても。
同じように行動することなんて出来ないんだよ。
もちろん逆もだよ。
俺はそのちゃんと普通に生きてる人たちみたいにちゃんと普通に周りの人とコミュニケーションを取って協調性を持って社会を生きることは出来ない。
うまく型にはまる人同士が出会えれば、
いいんだけどねー。